お前のものはオレのもの。オレのものはオレのもの。

~長男猫~

我が家のリビングがフローリングのため、たまにゴロンとしたい時のために伸縮できる座椅子を購入した。

いざ使おうとしたら
長男猫が陣取っていて、気持ちよさそうに眠っていた。

・・・・起こせない・・・起こせないし、どかす事もできない・・・・。

長男猫は座椅子を気に入ったようで、だいたいはここにいる。
私が使ったのは、1~2回ほど。
たまに夫がそこに座ると、長男猫は「なぜ、お前がそこにいるのだ?」という表情をする。

ということで、この座椅子は自他共(人間と猫)に認める長男猫専用座椅子となった。

長男猫はこたつの中もお気に入りの場所で、密かに潜り込んでいるため
こたつに足を入れた時に長男猫に当たったりすると、「何をする!?」と怒られる時があるので
気を付けなければならない・・・・・。

~次男猫~

春の兆しが見えてきたころ、私のベッドの真冬用の厚みのある毛布から、薄手の毛布に寝具を変えた。

我が家の猫たちは毛布が好きなので、冬用の毛布の上で寝ていることもあったが
毛布を変えたとたんに、次男猫が食事とトイレとおやつ以外はその毛布の上にいるようになった。

まあ、毛布が気に入ったのね、とほのぼのした気持ちで見ていたのだが
私が寝ようと思っても、そこからまったく動く気がない。
そろそろ寝るよ~と言っても、次男猫は「そうなのか、だからどうした?」という表情をする。

さすがに寝る時は毛布を掛けたいので、次男猫には自ら動くように仕向けることにした。
(次男猫に顔をうずめる、一緒に布団に入る等・・・)

私が寝るとき以外、その毛布は自他共(人間と猫)に認める次男猫専用毛布となった。

長男猫もその毛布が案外気に入っているようで、その上に寝たいらしいのだが
何しろ、長男猫と次男猫は仲が悪いので次男猫がいる時は長男猫はあまり近寄らない。
だが、ごくたま~に一緒に寝ている時がある。その光景はあまりにもレアなため、写真を撮って夫に送ってしまう私であった。

~末娘猫~

カウンセリングルームに私用と来客用の椅子を置いている。

末娘猫がいないと思ったら、だいたい来客用の椅子の上で眠っている。

私用の椅子では眠っていることはなく、来客用の椅子がお気に入りのようである。
誰もいないカウンセリングルームは末娘猫のお気に入りの場所らしく、他にも置いてある猫ベッドで丸くなっていることもある。

掃除のために末娘猫にちょっとどいてねと言うと、末娘猫は「なぜ邪魔をするの?」という表情をする。
お昼寝の途中で邪魔をして申し訳ない、と思ってしまうのは私だけではないはず・・・。

末娘猫は、仏壇前に置いてある表面が滑らかなちょっと良い座布団の上もお気に入りである。
お線香をあげるのに仏壇の前に行くと、座布団の上で眠っている。
もちろん起こせないので、座布団は末娘猫に譲り、私は畳の上に正座をする。

カウンセリングルームの来客用の椅子が使われていない時と仏壇前の座布団は
自他共(人間と猫)に認める末娘猫専用玉座となった。

猫たちは、いつの間にか自分たちの居心地のいい場所を見つけてしまう。
どうやって見つけたのか、野生のカンなのか、本能なのか・・・・ちょっと聞いてみたい気はする。

だが、それがどんな場所にしても

私たちが、猫に逆らうことができないのはなぜなのだろう・・・・。

可愛いから、だけではない。
あの堂々とした佇まいが、そうさせているのかもしれない・・・・と、猫たちを見ながら、日々、思う。

こうして我が家は「猫たちのための家」となっていくのである。

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